ほっ、ほっ、ほれほれ！どうだい、上手いだろう！10個くらいまでなら落とさずにお手玉できるよ！お手玉可能だよ！パーティのみんなも感心している様子だ。普段は無口なボクだけど、こういうところで存在感を出していかないとな。
美術的な才能だってあるんだよ！キャンプに入るたびにコツコツ作業を進めていた超美麗イラストが完成したぜー！ぴくしぶというところにアップロードしてみたいと思うよ！きっと高評価をいただけるに違いないさ！
さっきも言ったけど、ボクは普段無口な男で通ってる。でも、それはしゃべらないようにしているだけであって、本当はすごくしゃべりたいんだ！おしゃべりというわけではないけれど、急に意味のないことを、大声で言いたくなる時があるんだ。奇声を発したいんだよ！今回は吹雪で好都合だったから「ムフォフォ」って大声を出してスッキリしたよ。
むむ…なんだあの本は。
ベロニカちゃん、君はこんな肌色ばかりの本を読んではダメだ。ボクが拾って、後で処分しておくよ。
…眠い。眠くてたまらない。毎晩、あの拾った本を読んじゃってるからだな。さすがに今日は読むのはやめとこう。
…え、なに！？カミュから何か言われたような気がするけど、よく聞こえなかったな。もう眠すぎて目を開けてられなくなってきた。今日こそ、普通に寝よう。
……何かを燃やしてるけど、別にどうでもいいや。早く布団に入って眠りたい。今日こそ、今日こそは、肌色満載の本を読むのは控えよう。このままじゃ冒険に支障が出ちゃう。
………敵との戦闘だけど、ちょっと目をつぶっていよう。「ガツガツ行こうぜ」にしたから、仲間がちゃちゃっとどうにかしてくれるだろう。あれ、「バキバキ殺ろうぜ」だっけ？…そういうのも、どうでもいいや。ひたすら眠い。
…………もうダメ、歩けない。眠すぎて、もうダメ。もうあの本は読まないよ。ホントだよ。あー地面が冷たくて気持ちいい。
パーティのみんなが何か言ってるのが聞こえるけど、何を言ってるのかはよくわからないや。いいや、このまま寝ちゃおう。
やったー！ジャックポット！大当たりだー！きゃほー！
セクシーな美女ともお知り合いになれた！
大金持ちになったし、美女と付き合うことになったし、こりゃあ素晴らしい！やったー！
…はっ！
夢！夢だ！ある意味お約束だし、半分そんな気もしたけれど、そうであってほしくなかった気持ちでいっぱいだ！
みんなは…えっ！？ボク、「役立たずはいらない」って故郷行きの船に乗せられちゃったの？
…泣いてないさ。泣いてなんかいないよ！ボクが悪いんじゃない。若さだよ。若さのせいなんだよ！みんな…若さが悪いんだ…。ボクのせいじゃないんだ…。
というわけで、ギガ・ひとくい箱がちょーデカくて素晴らしいね！ボクの奥さんはゲームをクリアしたばかりか、あっちの方もクリアしちゃいました。ボクの方は、まだまだ全然みたいです。
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