イースな人がヴァルヘイムを語る


冒険するたびに女性をとっかえひっかえしてしまうボクなんだけれど、この前の冒険譚を聞いておくれよ。


沼エリアを冒険してたんだ。

沼エリアは昼間でも薄暗いし、雨が降りがちだし、モンスターは水の中に潜りがちで接近に気づきにくいし、本当に最悪さ。こんなところには女の子もいないしね。くすくすっ。


スライムや蛭といった、ビジュアル的に気持ち悪いし、毒攻撃してくる奴らがうようよしてるから最悪なんだ。

そんな中、ドラウグルというモンスターは人の姿をしているから少し安心するんだ。
骸骨と全く同じモーションで攻撃してくるから避けやすいし、彼の姿を見るとホッとするくらいさ。モンスターの姿を見て安堵するなんて、どうかしてるよね。くすっ。

…でも、ヤツを倒すと”内蔵”を落とすんだ。
落とすっていうか、ボク、内臓を取り出してないかな?
ていうか、内臓はソーセージの材料になっちゃったりするんだよ。くすくすっ。

そんな中、ちょっと男性器を想像させるような形の大きな石があったから、もっとよく見てみようと思って松明をつけたら…顔が浮かび上がったんだよ。

冒険譚を100冊以上の本にまとめちゃうくらいの百戦錬磨なボクだけど、あの時は本当に驚いて思わず「ひっ」て声を出してしまったものさ。くすくす。


なぜ男性器を想像させる大きな石をよく見ようと思ったのか、その気持は全く理解できないが、思いがけないところから顔が浮かび上がって驚いた、ということは理解しよう。
(くすくす笑うのが癇に障るが、我慢だ)


沼の中にも廃墟があったんだ。ドラウグルが守ってるようだったけれど、それよりなにより、スライムのエリートや蛭に襲われてて、それどころじゃなかった。
スライムのエリートってどうやったらなれるんだろうね。くすくすっ。


スライムのエリートは体力が非常に高かったけれど、なんとか倒したんだ。
そうしたら彼は消えるどころか、普通のスライム2体に分裂したんだ。
なんことはない、スライム2体が合体するとエリートになるって寸法さ。


え?

なぜ、MAPPA(真っ裸)なのかって!?

やだなあ、やられたからに決まってるじゃないか。くすっ。

スライムの吐いた毒が思いのほか強烈で、食らったら最後、あっという間にあの世行きさ。

そして女殺しのボクとて例外ではなかった、というわけなのさ。くすくすっ。


まあ、ただではやられないさ。

すぐさま森で出会った骸骨を引き連れ、3人パーティで沼に再突撃だ。

いつもは女の子に追われるボクだけどね、今回は骸骨に追われてるってわけさ。くすっ。


え?

なぜMAPPA(真っ裸)で呆けているのかって?

やだなあ、呆けてなんかいないよ。

そうさ、確かにやられたさ。

一度やられて、その場にボクの墓石が建ち、その墓石の中にはその時持っていた全アイテムが収納される。回収しないままもう一度やられると、最初に建ったボクの墓石は消滅し、全アイテムも同様に銀河の塵となるんだ。


そうさ!
ボクは再び無一文になったのさ!

しかし、こんなところで 屁をたれるボク じゃない!
いや、こんなところで へこたれるボク じゃないんだ!

ネヴァーギヴアップだっっっっっ!
この物語は女性にもてまくるボク自身の破滅と再生の物語だと言えよう!


見たまえ、この姿をっっっっ!
無一文の状態から、ものの見事に復旧した、この姿をっっっっっっ!


見たまえ、この自宅の様子をっっっっっ!
イノシシだったか鹿だったかの敷物を床に敷いたりして快適度はさらにアップ!
驚愕の快適度レベル8を実現し、快適度ハイスコア を更新だっっっっっ!

それだけではない!
室内に備え付けの松明を設置したことにより、夜でも家の中は明るく、夜間作業時における 視力の低下は、もはや完璧に防がれたと言えよう!

見たまえ、この強固な防御施設をっっっっっ!

以前、モンスターの襲撃を受けたことがあったから、そろそろもっかい来るかなーと思って柵を設けたのだ!

こちら側から見るとかなりイイ感じだが、向こう側には柵が全く設置されていないのだっっっっ!


……っっっっ!?

声をでかくして、勢いで乗り切ろうとしているだけでは!?

向こう側に柵がないのなら、向こう側からモンスターは出入り自由状態ではないのか?
その状態は強固と言えないではないか!

この男は、なぜその状態をこんなに自信たっぷりに言えるのだ!?

ていうか、「イース9:モンストルム・ノクス」は、なぜ決定ボタンとキャンセルボタンが逆なのだ!?

決定ボタンを押そうと思ってキャンセルボタンを押してしまうから、ゲームの中の人から「なんでこのプレイヤー、こんなにイベントをスキップしたがるわけ?」って思われてるに違いないぞ!

私は、ゲームの中の人に、

そのように思われたくは、ない!

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