【ゲーム紹介】 ウルティマアンダーワールド


「ウルティマアンダーワールド」を大紹介いたしますよ!
  • 原題名:Ultima Underworld:The Stygian Abyss
  • ジャンル:アクションロールプレイングゲーム
  • プラットホーム:FM-TOWNS
  • 発売元:エレクトロニックアーツ・ビクター
  • 開発元:ルッキング・グラス・テクノロジーズ(Looking Glass Technologies)
  • 言語:日本語
  • 定価:12,800円
  • 発売日:1993年12月25日
  • 媒体:CD-ROM
日本ではFM-TOWNS版の他、PC-98版やプレイステーション版が発表されているよ!

お姫様を誘拐した犯人としてダンジョンに投獄された主人公が、自分の身の潔白を証明したい&お姫様を救出して褒められたい&あわよくばお姫様とどうにかなりたい一心で頑張るゲームなんです!


「ウルティマアンダーワールド」は、ブルースカイプロダクションズ(Blue Sky Productions)という会社が開発し、1992年3月に発売されたダンジョンシミュレーションゲームなんです!どんないきさつで開発されたかと言うと…

オリジンシステムズ(Origin Systems)社でバリバリゲームを作っていたポールニューラス(Paul Neurath)さんは「ウィザードリィ(Wizardry)」みたいなダンジョンRPGが好きで「ダンジョンマスター(Dungeon Master:FTL社 1987年)」をプレイしたときに衝撃を受けたんだ!

「やっぱこれだよなー!これからは、こういうリアルタイムなRPGだよ!」と、
汗だくで企画書を完成させます!
その企画書は「アンダーワールド(Underworld)」というタイトルでございました。
すみません、汗だくだったかはわかりません。


ニューラスさんは「アンダーワールド」を完成させるためにブルースカイプロダクションズ社を立ち上げ、1990年5月に開発を開始させます!

その後、1990年のコンシューマ・エレクトロニクス・ショー(CES)にて「アンダーワールド」のデモンストレーションを行った所、オリジンシステムズ社の目に止まり、契約を結びます。その際にオリジン社より「ねえねえ、今作ってるゲームさあ、ウルティマ(Ultima)の世界観でやってみなよー」というアイディアがあり、「アンダーワールド」は「ウルティマアンダーワールド」というタイトルになり、内容も”ウルティマナイズド”され、開発は続きます。

「スペースローグ(Space Rogue)」などの作品でニューラスさんと知り合いだった、ウォーレンスペクターさん(Warren Spector:この後「シーフ」「デウスエクス」などの超おもしろゲームを作る人だよ!)がチームに加わったり、色々ありながらも無事完成しました。

オリジン社の広告費削減方針により、大々的な宣伝はされませんでしたが、口コミであっという間に広がり、50万本以上を販売する大ヒットとなりました。また、数々のゲーム誌にて絶賛されました。


このゲームはダンジョンは3Dなんだけど、キャラクターは2Dです。このゲームが注目されたのは、大人気RPGの「ウルティマ」の外伝だったからではなく、テクスチャーマッピングが施された3Dダンジョンが高速でグリグリ動いたからなんです!

今ではそんなの当たり前ですが、この当時は一目で「何これ、すげえ!」って思わずモニターの前に駆け寄っちゃうほどの衝撃でございました。

大げさでなく
「時代が進んだ」
みたいな、そんな衝撃があったんですよ、まじで。


この「ウルティマアンダーワールド」では、魔法や武器を駆使してモンスターを倒すことで経験値をもらえるよ!変わってるね!あ、いや、結構普通だった!

キャラクターを成長させるには、レベルアップに必要な経験値を十分にためた状態で、アンクという十字架みたいなやつにマントラを唱える必要があるんだ!マントラには、力のパラメータが上がるマントラや、剣術がうまくなるマントラなど、いろいろな種類があるよ!

ちなみに上のスクリーンショットが、そのマントラだよ!マントラのところに行かないと行けないのが面倒くさいんだけど、マントラのところに寄ったついでに自分が持ってるアイテムの整理をしちゃったりして、結構一息つける感じだよ!

「マントラは憩いの場」と言っても過言じゃないんだけど、
誰も言ってないんだ!


迷宮内では数多くのノンプレイヤーキャラクターが生活しており、彼らと会話することでクエストやクエストクリアのヒントを得たり、交渉することでアイテムを手に入れることができるよ!

ゴブリンやトロールなど、様々な種族が登場するゲームだけど、種族によって物の価値も違うんだ!武器が好きだったり、食料だったり、何に価値を見出す種族なのかを見極めるのも面白いよ!


ほとんどの登場人物はろくなアイテムを持ってないんだけど、「え、そのアイテム、パン2つと交換してくれるの?いいの?」みたいな場合もあるんだ!

でも、「こちらのイモムシの死骸1つと、あなたの剣と鎖帷子を取り替えて」みたいな、あんまり無茶なリクエストばっかりしてると、断られるだけでなく、段々機嫌が悪くなってきちゃうから要注意だ!まあ当然だよね!

機嫌が最高に悪くなると、話しかけても「向こういけ!」とか悪態つかれたり、「来んなっつってんだろ!」と攻撃されたりしちゃうよ!


戦闘は、武器や魔法、飛び道具で行うんだ!

剣やメイスなどで戦う場合は、武器をかまえて、攻撃ボタンを長押ししてパワーを決めるんだ!攻撃ボタンを離したら攻撃するよ!画面の上の方でかまえると上段、真ん中ぐらいでかまえると中段、下の方でかまえると下段の攻撃に変わるよ!

イモムシやネズミみたいな小さな敵には下段攻撃(突き)が当たりやすい、みたいなのがあるから、敵によって使い分けよう!


上のスクリーンショットではゴブリンと戦っておりますが、画面の上の方に表示されているガーゴイルみたいな像の目の色が敵の体力を表しております。今は黄色だから、半分くらいまでヤツの体力を減らしたかな、みたいな感じです。

こちらの体力は画面右に表示されている赤いフラスコです。フラスコの赤い水がなくなると死んじゃいます。(その右にある青いフラスコは魔法を唱えるのに必要なマナの量を表しています)


ゲームの超序盤で手に入る銀の枝を地面に植えておくと、死んじゃってもそこから復活できるよ!地面に植える必要があるから、土の地面にしか植えられないんだ!
よく出来てるなあ。

敵が強かったり、ジャンプアクションをミスると転落死しちゃうエリアに挑む時などには、この枝が近くに植えられてると再スタートが非常に便利!

というわけで、枝を持って移動する場合もあるんだけど、そういう時に限って凡ミスで溶岩に飛び込んだりして死んじゃったりするんですよ!
そしたら銀の枝がどこにも植えられてないからゲームオーバー&直近のセーブデータをロードで再開になっちゃうんです!トホホ。


魔法は正しい順番でルーン文字を並べて唱えるんだ!ルーン文字はダンジョンの何処かに落ちてるから、まずは文字を見つけることと、巻物やお告げなどで呪文を知る必要があるよ!大変&面倒くさいね!

このゲームでは呪文が書かれた巻物なんかも手に入るので、それらのアイテムを使っちゃえば呪文を唱えた効果が得られるので、必ずしも呪文は唱えられなくてもオーケーなんだけど、ジャンプアクションに癖があってちょっと難しいので、空を飛べる魔法や、幽霊にも効果がある魔法を唱えられるようになると非常に便利だよ!


物語も、とても面白いんです!
ダンジョンの中で勢力争いをしているゴブリン達がいたり、人間の騎士団がいたり、結構イベント盛りだくさんなんです!

ダンジョンの階層を行ったり来たりする必要もあったりするけれど、オートマッピングがすげえ心強いんだ!歩いたところはオートで地図を作ってくれるのはもちろん、任意の場所にメモもできちゃうんです!
このメモを上手く利用すると「あれ、あの人、どこにいたっけ?」とか、「鍵が手に入ったんだけど、どこで使うんだろ?」みたいなのが格段に減るよ!

ちなみに上のスクリーンショットは旦那さんの到着を待つ女性魔法使い。
(かなり絶望的な状況)


定期的にご飯食べないとお腹が減っちゃうとか、武器や防具に耐久力があって壊れたりするとか、色々めんどくさそうな要素がたくさんあるんですよ!

でもいい感じに大雑把で、それほど強烈なサバイバルではないので、余程のことが無い限りは、なんとかやりきれるんです!

敵の強さもそうだけど、その辺りのバランスが素晴らしいんですよ!
絶妙なんです!


どのゲームにも良いところと悪いところがあるんだ!
ここではその辺りをえぐり出していきたいんだよ!
えぐるように打ち出したいんだよ!
いや、えぐるように、じゃなくて、えぐりたい…そんなことはどうでもいいか。

【素晴らしいところ】
  • 会話や交渉が楽しい、個性豊かなノンプレイヤーキャラクター。
  • シンプルでありながら深みのある物語。
  • メモを書き入れられる、便利なオートマップ。
  • 3Dを活かした、立体的な構造のダンジョン。

【まずまずなところ】
  • わかりにくい近接武器の射程距離(3Dなロールプレイングゲームにありがち)。
  • 癖のあるジャンプ。
  • 思うようにキャラクター育成ができないマントラのシステム。
  • ルーン文字や呪文を手に入れる必要があるため、難易度が高くなってしまうマジックユーザー。

素晴らしいですよ!

本当に、ほんっとうに、このゲームは素晴らしいです!
今遊んでも非常に楽しく遊べるってのが素晴らしいんですよ!

プレイステーション版なら日本語版でプレイできるけど、なんつってもプレイステーション1だし、ダンジョンだけでなく敵も3Dになってて2Dの可愛らしさが味わえないんだよなあ。
GOG.comなら5ドルくらいで売ってるし、今のPCで普通に動くからちょーオススメなんだけど、英語版なんだよね。

是非、中古屋さんでFM-TOWNS版を入手して、「うんず(FM-TOWNSエミュレーター)」で遊ぼう!


あ、おまけとしてアンクの形をしたペーパーナイフがついてきます。結構ずっしりと重いので中古屋さんで「ウルティマアンダーワールド」を発見した際には、少なくとも手にとって「あ、ペーパーナイフの重さね」と感じていただきたい!

あ、そうだ、いにしえのおまじないということで、名作認定したゲームには下のマークを付けるんですよ。

「ウルティマアンダーワールド」は名作です!


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