あたし、イリス・アミシティア。
グラディオラスは、体に墨を入れたり、戦いで傷つけられると喜ぶ筋肉馬鹿で、ハッキリ言うと、私はあいつのことを嫌い。あいつの事をお兄ちゃんなんて本当は呼びたくないけど、あいつがノクティス様の友達だから私もノクティス様に近づけるってわけ。道具としては、まあ使えるわね。
ようやくレガリアに乗れたわ。ちゃっかり後部座席の真ん中に位置するの。このチャンスをモノにしないわけはないわ。プロンプト、あんたがパーティのマスコットだなんて笑わせるわ。私のように可愛くて、みんなの妹的な存在こそがマスコットにふさわしいのよ。その事実をまざまざと見せつけられて、そんな顔をしてるのかしら?
「あー、風が気持ちい~」
ふふふ、私が体制を変えた時に車内にちょっとした動揺が走ったのがわかったわよ。
ノクティス様は私のお尻や足を見たくてたまらないけど、見ているのがグラディオラスにバレたら殺されるから直視できないでいるわ。でも、チラチラ見ているのは分かる。車が揺れたフリして、足をノクティス様の腕に触れさせると、ビクッてするのが愉快だわ。ノクティス様、かわいい。
プロンプトは自分にはない女の武器を見せつけられて撃沈ね。実力の差がわかったかしら?
…!イグニスがバックミラーを利用して私のお尻をガン見してる!これは計算外だったわ。イグニスがこんなにガン見してくるなんて。…まあいいわ。私の狙いはあくまでもノクティス様。お尻くらい見られたって全然平気よ。
戦闘にだって積極的に参加するわ。常にノクティス様の斜め後ろに陣取って、ノクティス様が自分でモンスターをやっつけたように見せかけないと。もちろん、ノクティス様がピンチの時は、ノクティス様の目の前に移動して回復してあげるわ。私が回復してあげたってことを分かってもらわないと。
…え?何してるの?ひょっとして、それ、食べるの?そこら辺に落ちてるものを拾って食べるって本気?しかもレシピを思いついたって何のこと?ノクティス様は王子様で、私たちは王子様の御一行でしょう?一流ホテルで一流シェフの作るフランス料理を食べるのだから、レシピなんて思いつかなくて結構よ。思いついたとしても、みんなに発表しなくていいの。1人で勝手に作って勝手に食べてたらいいわ。
あんたの趣味になんて付き合ってらんないのよ。王子様には美味しいものを召し上がっていただいて、王子様らしい振る舞いをしていただかないと。ノクティス様はお優しいから、あんたのくだらない趣味につきあってしまうのね。…イグニスはいなくなってくれた方が、みんなのためなのかもしれないわ。
…というわけで、どーん!
後ろから突き飛ばしてあげたわ!きゃははは、イグニスったら敵の方に思い切り飛んでった!…あら、なんとか持ち直したみたいね。まあ、まだチャンスはあるわ。
え?記念写真?兄妹で?…ノクティス様が見てるし、いいわ。兄妹の仲が良いアピールにもなるでしょう。本当はこんな筋肉バカとじゃなくてノクティス様と撮って欲しいけど、あからさまなのはいけないわ。こういうのは少しずつ少しずつ攻めて行って、気がつくと私のものになっている、という感じにしないとね。がっついちゃ駄目よ。慎重にね。
ちょっとプロント、あんた、ピンクのチョコボに乗ってるの?男なのにピンクなの?あきれたわ、本当に自分をマスコットだと思ってたようね。
ふざけないでよ。ピンクは女子の色でしょう。よく見てみなさいよ。私のような可愛い女子がピンク色のチョコボに乗ると、女子力倍増よ?
あんまり半殺し状態が続いても可哀相だから、この辺りでトドメを刺してあげるわ。この満面の笑みとダブルピースを、とくと味わいなさい!きゃははは、さりげなく、あんたのキモい顔を隠してあげたわ!この写真は、間違いなく今回の旅アルバムに収められるでしょうね。この写真を見るたびに敗北感を味わうといいわ。
あら…なに、あの女?グラディオラスが早速食いついてるわね。あの巨乳好きバカゴリラめ。
イグニスも遠くから見てる。やっぱりイグニスって隠れスケベなのね。プロンプトは私と並んで立っていたくないみたいね。なに、あの情けない顔。きゃははは。
ちょっとスタイルがイイからって、あんな服装しちゃって。お尻だって丸見えじゃない。みっともないったら、ありゃしない。
ふふふ、ノクティス様はさすがに近寄っていったりしないわね。ガン見してるけど、まあ若いんだし、それくらいは許してあげるわ。もう何年かで私だってああなる。
なあんだ、敵なんていないじゃない。私に勝てる人なんていないわ。
この旅の間にノクティス様をモノにしてみせる。
必ずね。
ノクティス様は私のものよ。
ノクティス様は私のもの。
ノクティス様と結ばれるのは、私よ。
【今日のきゃほー】
きゃはー!
きゃほー!
【今日のエロ王子】
よしよし、イイ感じにレガリアが汚れてきたぞ。そろそろかな。
これだよこれ。うふふふ。
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