みなさま、ごきげんよう。
私はナンシー・メープル。
教授にそそのかされて、ダイヤモンドについての調査をすることになっちゃったの。
ダイヤモンドが採れたのは東村山とかいうところで、これから本川越行きの電車に乗って向かうわ。
東村山駅前には”志村けんの木”が植えられていて、志村けんが亡くなる前、木は一本しか植えられてなくて「志村けんの木」とマジックで書かれた木のプレートがチェーンでかけられたの。
正直、みすぼらしかったけど、志村けんが亡くなってからは立派な木に植え替えられてるし、木も一本だけじゃなくて数本に増えたし、”あいーん”なポーズの銅像も建ってるらしいわ。
東村山はおそろしいド田舎で、野犬だけでなく、野生の猪や猿も出るらしいから用心しないと。
それはともかく、教授が宮崎駿じゃないだなんて本当に信じられないわ。(前回の日記参照)
今朝、教授の顔を見たときに、驚いて「宮崎駿だ!」と思わず言いかけてしまったのだけれど、口が”み”の形になるからならないかのタイミングで
私はハヤオ・ミヤザキではない!
何度言ったらわかるんだ!
君には小江戸号の特急乗車券はあげない!
自分で特急乗車券を購入するか、急行で行くんだな!
とか言われちゃった。
おや、横に座った女性はすっかり熟睡しているようね。
彼女はすっかり夢の中。
どんな夢を見ているのかしら?
この隙にお財布をいただきましょうか。
あら、いけない。
見つかっちゃった!
そんな事がありながら、列車は東村山へ向かっていく…
ナンシーに財布を盗まれそうになった女性:
ねえ、泥棒のあなた。
起きて。
この電車は本川越というところに着いたようよ。
電車から降りないと電車が車庫に入ってしまうみたい。
え!?
本川越!?
なんてこと!
東村山をはるか昔に通り過ぎて終点の本川越まで来てしまった!
ていうか、荷台に乗せてた私の荷物がない!
誰かに盗まれたんだわ!
私が盗むはずだったのに逆に盗まれるだなんて
西武新宿線、あなどれないわ!
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