みなさま、ごきげんよう。
私はナンシー・メープル。
宮崎駿にそそのかされてダイヤモンドの謎を追って東村山に行くはずが本川越とかいうところまで来てしまったの。
荷物は盗まれるわ、隣で寝ていた女性のお財布をいただき損ねるわ、西武新宿線の恐ろしさが身にしみたところ。
前途多難な冒険だけれど、私はくじけない。
ダイヤモンドは砕けないって言うじゃない?あれと同じ。
さあ「クリムゾンダイヤモンド」の始まり始まり~!
さて、夕食の時間まで建物の中を散策しましょう。
思いがけないものが
手に入るかもしれないし…ね?
あら、この部屋から話し声が聞こえるわ。
(ドアが勢いよく開く音)
…なんだか歓迎されていない雰囲気ね。
ちょっとドアを思い切り開け放ち過ぎたかしら?
ここは一旦出ていくことにしましょう。
それではみなさま、ごきげんよう?
ふふ、私が出ていったと思って会話し始めたわ。
私に聞かれたくない話をしているのね。
よく聞こえないけど、きっと誰かの悪口ね。
または
殺人の計画を立てているに違いないわ。
だってあの女性、少し意地が悪そうだったもの。
完全犯罪を狙ってる気がする。
できるといいね、完全犯罪…がんば!
あらあら、こちらの部屋では汚い顔をした男性たちが会話してるわ。
なぜみなさま扉を開け放ったまま会話するのかしら?
殺人の計画を立てているに違いないのに。
私に対する挑戦状ということなのかしら。
我々を止められるものなら止めてみよ、みたいな?
彼らはあまりスマートな感じがしないもの。
そうね、撲殺または絞殺って感じかしら。
さっきのお二人と戦うのかしらね。
タッグマッチ的な感じなのかもしれない。
勝てるといいね、タッグマッチ…がんば!
さあて、まだ計画を立てている人はいらっしゃるかしら…?
あら、この部屋には誰もいないみたい…
チャンス!
何かが手に入るかもしれないわ!
あら、ごきげんよう。
お部屋にいらっしゃったのね。
ノックしたけれど返事がなかったものだから心配になって部屋に入ってしまいました。
ご無事の様子でなによりです。
マーゴット:
あ、あら…ごきげんよう。
ご心配いただき、ありがとう。
夕食まで少し時間があったので身だしなみを整えているところでしたの。
大変申し訳無いけれど、まだ途中だし、こんな姿を見られるのは恥ずかしいので、夕食の時にまた会いましょう?
ナンシー:
ええ、そうね。夕食の時にまた会いましょう。
あら、こちらのお部屋は素敵ね!
これ、全部あなたの?
もし、どれか不要なものがあれば、ついでに処分して差し上げますが、いかがですか?
マーゴット:
え、ええ…今のところは間に合っているわ。
お気遣いいただき、ありがとう。
ていうか、あなたが入ってきたドアは
そちらではなく、向こうだわ。
ふーむ…
完全犯罪を目論むグループと、撲殺または絞殺で相手を仕留めようとするグループ、そしてお嬢様の登場…クリムゾンダイヤモンドを巡る物語はこれからが本番ってところね!
なんといっても夕食もまだだしね!
さあ、次回も私の活躍を期待していてね!
マーゴット:
あのう、ドアはあちらですよ…?
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