「スター・ウォーズ」を若者にも超絶アピールしたい


ダース・ベイダー:
モーク将軍、例の計画は予定通り進んでいるだろうか?


ロム・モーク将軍:
もちろんです、ベイダー卿。


ロム・モーク将軍:
我が軍のダークトルーパーは量産体制に入り…


ダース・ベイダー:
いや、そっちじゃない。
そっちではなく、”あっち”だ。

あっちの方はどうなってる?
順調だろうか?


ロム・モーク将軍:
これは失礼。
あっちの方でしたか。

もちろん、あっちの方も順調に進んでおります。

我々の住む「スター・ウォーズ」の世界は、そこそこ歴史が長くなってまいりました。
たくさんのスピンオフ的な作品も発表されたのは良いのですが、シリーズに興味を持ってくれた若人が「どれから観たら良いのか分からない」として「結局何も観ない」という場合も多いようです。

そこで私は「スター・ウォーズ」のテコ入れを行い、若人が入りやすくなるようにしたいと思います。


ロム・モーク将軍:
上のスクリーンショットは、グランドモフ・ターキンが建造したデス・スターの、機密データが入った基盤が盗まれる決定的瞬間です。

基盤を盗んだのはカイル・カターンという反乱軍が雇った傭兵です。

カイル・カターンは、男性です。

そして、比較的、おっさんです。


ダース・ベイダー:
わかったぞ。

話をさえぎって申し訳ないな、将軍。
当てさせてくれ。

私が若い頃、オビワンとイチャこいてる的な話をされたことがある。
また、クワイガンともイチャこいてる的な話もあったとかなかったとか。

カターンとやらを美青年にして、
上司とイチャイチャしながら帝国軍と戦う、
みたいな、そんな感じにしたのだろう?

ボーイズラブな展開にして、いわゆる腐女子を取り込む気かね?

いや、それなら、上司からの要求を断りきれない自分に葛藤しつつ、自分自身と向き合い、やがて真実の愛に目覚めていく的な話も捨てがたい。

んんん、さすがはモーク将軍だな。
これなら間違いない。

で、どうなんだ?
貴公のアイディアを聞かせてくれ。


ロム・モーク将軍:
いえ、ベイダー卿、そうではなく、カターンを女性にしようと…。

(ベイダー卿はボーイズラブとおっしゃったか?はじめて聞く単語だ。男性同士の恋愛ということなのだろうか…?)


ダース・ベイダー:
王道だな。
しかし手堅いな。

さすがはモーク将軍だ。
  • 冷静沈着でなんでもできてしまう、みんなの憧れ的な存在の先輩隊員
  • 勝ち気で主人公にライバル意識を抱いている、優秀な同期隊員
  • 10歳くらいの風貌をした、童顔の後輩隊員
  • のんびり屋でメガネで巨乳でおさげな衛生兵
  • 面倒見がよくナイスバディだが、酒乱の隊長
  • そして、熱血漢で情に厚く涙もろく、性的な意味で非常にウブで、非常に無防備なカターン的な主人公隊員
  • さらに、登場人物は全員、主人公のことを性的な意味で大好き
  • しかし、登場人物同士のロマンスもある、奔放な状況
…みたいな感じか?

反乱軍の戦闘服も体のラインが非常にクッキリと出るような感じに変更して…。

んんん、そういうのもいいが、単純にカターンだけを女体化させるというのもシンプルで良いかもしれんな…。

これも間違いない。

さあ聞かせてくれ。
どちらだ?


ロム・モーク将軍:
えっ…いや、その…残念ながら、どちらでもございません。
その設定では「スター・ウォーズ」から離れすぎてしまうかと思われます。


主人公はジン・アーソといい、彼女の父親は科学者でカイバー・クリスタルの研究をしています。我が帝国に目をつけられた父親を目の前で殺害された主人公は、帝国軍に対して復讐を誓うのです。


ダース・ベイダー:

まじめだなあ!

将軍は、まじめ過ぎ!

オレは「若いヤツがスター・ウォーズを観てくれるようなアイディアがほしい」って言ったじゃん?

若いやつがその娘目当てで「スター・ウォーズ」を観てくれる!?

可愛いよ!?

ジン・アーソちゃんといったっけ?

その娘、可愛いんだけどさ!?

でも、なーんか幸薄い雰囲気だよな!?

海岸で恋人とキスしながら死を待つみたいな事しそうじゃない?

ちがうんだよ!


例えばさ、私の娘がさ、ジャバに捕まったとき、踊り子の格好させられてたじゃん!?
あ、私の娘ってレイアっていうんだけどさ。

あのセクシーな格好が「スター・ウォーズ」の世界でOK出てるんだから、あれをメチャクチャ活かして、ジャバの宮殿で色々させられてた女の子がジャバの宮殿を抜け出して、ジャバに復讐を誓いつつ、帝国軍やら反乱軍やらに入って、ジェダイなこともしたりしつつ、いろんな星を冒険する、みたいなお気楽冒険物語でイイじゃん!

その道中、主人公の女の子は、ずうっとあの踊り子の格好なんだよ!

そういうことなんだよ、モーク将軍!

既存のファンなんか、どうでもいいんだよ!
奴らはどんなんでも観るんだから!

若い奴らに突き刺さるアイディアがほしいんだよ!


ロム・モーク将軍:
…承知しました。ベイダー卿。
私は「スター・ウォーズ」というものに縛られすぎていたようです。
もう少し頭を柔らかくして、若いものにも意見を聞きながら、再度アイディアを練り直してまいります。
次回は必ずやあっと驚かせてみせましょう。


ダース・ベイダー:
うん、期待してるよ。

でもさ、最後に一言だけ言わせて。

JJとかいうヤツにだけは声をかけるなよ。
ジャージャーじゃない。

ジェイジェイだ。


というわけで、この日記を書いているのは5月4日であり「スター・ウォーズの日」なので、なんとなく「ダークフォース」で遊びました!

今遊んでも面白いね!
(今日のゲーム日記はこの部分だけです)

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