「ツインクルテール」を大紹介いたします!
- 原題名:ツインクルテール
- ジャンル:シューティングゲーム
- プラットホーム:メガドライブ
- 発売元:東洋レコーディング
- 開発元:ザップ
- 言語:日本語
- 定価:7,800円
- 発売日:1992年7月24日
- 媒体:カートリッジ
魔法少女が、おぞましい化物や悪魔どもを撃ち殺しながら、世界を救っちゃうシューティングゲームなんですよ!
…東洋レコーディング?
…ザップ?
どちらも聞いたことねえなあ…?
ある日、魔法少女サリアちゃんは、師匠である赤の魔道士からお使いを頼まれました。
高名な占い師さんのところへのお使いだなんて、どんなご用事なのかしら!?
ご用事のついでにステキな彼氏にいつ出会えるか、占ってもらっちゃおうっと!
きゃは!
みたいな話ではないのです!
黒の魔道士ガドウさんが謀反をおこし、青の魔道士と緑の魔道士はすでにやられちゃったし、サリアちゃんのお師匠様である赤の魔道士は今頃総攻撃を受けている頃だろう。
このままでは、この国はヤツの手に落ちる。
3つの魔法の道具をお前に渡すから、それらを駆使してガドウを討つのだ!
という物語が、このゲームはロールプレイングゲームではなくてシューティングゲームなのに、渋いグラフィックと共に、めちゃくちゃシリアスに、語られます。
え、ちょっとまって!?
このゲームのパッケージ、これ(↓)だよ!?
なんかつまんなそう…
いや、そうじゃなくて、もっとお気楽な感じじゃないとおかしくない!?
魔法少女だよ!?
ていうか、サリアちゃん、オープニングで一度もお顔を見せないよ!?
え、ちょっとまって!?
パッケージに載ってる女の子がサリアちゃんだよね?
オープニングのサリアちゃんったら、横顔すら映らないから、このパッケージの女の子がサリアちゃんなのか、怪しくなってきたよ?
このゲームのパッケージって、どことなくガンプラっぽいレイアウトだけど、ガンプラにおける「このキットにはアムロ・レイは入っていません」の注意書きのように「この女の子はゲームに登場しません」的なことではないよね!?
カットシーンでは、占い師のラーザさんとサリアちゃんの位置を逆にした方が良かったんじゃない!?
とか言っていても仕方ないのでゲームを開始しましょう。
サリアちゃんは占い師から、魔法の道具を3つもらいました。
- シューティングスター:ワイドショット
- ダイヤモンドアロー:レーザー
- シルバーコメット:誘導弾
道具というか、武器です。
占い師さん、おっかないものをくれましたね。
スタージュエルという、一見「大」と書いてあるかのように見えるアイテムを取ると、その時使っている道具のレベルが上がります。
道具の最大レベルは3ですが、使用している道具のレベルが最大の時にスタージュエルを取ると、他の、最大レベルでない道具のレベルを上げてくれます。(ありがたいですねえ)
敵にやられると、右下に表示されているライフが1つ減ると共に、使用している道具のレベルが1つ下がります。
上のスクリーンショットはシルバーコメットを撃っているところですが、誘導弾は”避け”に徹することができて便利だけど若干他の武器と比較して攻撃力が弱い、というセオリー通りの性能でございます。(言い方)
他の武器も同様に、シューティングスターはどんな局面でも使えるし、ダイヤモンドアローは雑魚が多い局面には不向きだけどボスには有効です。
敵が正攻法で殺そうとしてくるよ!
”いやん”なシューティングゲームにありがちな…
- 雑魚敵がだらだらと、ヤケクソに多く出てくる
- 雑魚敵が超硬い
- 雑魚敵がブライトさんも大満足な弾幕を放つ
…みたいなことがなく、それぞれ特徴的な殺しの道具を持った敵が、普通に登場して、普通に攻撃してきます!
誰もズルしてないのがステキなんです!
敵の配置場所や登場タイミングが、とても練られている感じ!
嫌らしい配置でもなく、正攻法で勝負を挑んでくる感じだ!
やられた時に
それはズルいわー!
ではなくて
私にはもっと修行(クンフー)が必要だ!
と素直に思える感じなんだよ!
…どうだ!?
この絶賛、伝わってるか!?
「奇々怪々」という作品をご存知でしょうか!?
「奇々怪々」は、1986年にタイトー社より発表されたシューティングゲームで、以降、ファミコンなど、様々なプラットフォームに移植されてきた人気作です。
巫女さんが妖怪やお化け達と戦う物語で、可愛らしいキャラクターでありながら、かなり難易度の高いシューティングゲームでございました。
ボクはこのゲームがあまり好きではなく「こんなに難易度が高い作品なのに何故人気あるのだろう?」と不思議に思っていましたが、たまーに調子が良くて、御札(遠距離攻撃)が順調にパワーアップできると、途端に先に進めるようになって面白くなるんです!
身も蓋もない事を言うと、「ツインクルテール」は「奇々怪々」を強烈に遊びやすくしたバージョンなんですよ!
- 用意されている遠距離攻撃はどれもが最初から強くて使いやすいので、それほど苦労しなくても敵にこちらの攻撃が当たる(ので先に進みやすい)
- ボス戦では自機が向く方向が前面に固定されるので、ボスとの戦闘に集中しやすい
- ライフ制かつやられても使用中の武器レベルが下がるだけなので、先に進みやすい
は!
考えてみると「奇々怪々」も、ゲーム本編では主人公の小夜ちゃんを前面に押し出したりしていなかった!
ひょっとすると「ツインクルテール」は、そういうところも含めて”「奇々怪々」リスペクト”なシューティングゲームなのではないだろうか!?
(知らないけど)
というわけで、総評です。
【素晴らしいところ】
- 個性的かつ世界観にマッチしたキャラクターたち
- 難しすぎず、簡単すぎない、もう少し頑張ればどうにかなりそうな難易度
- 特徴がハッキリしていて使いやすい魔法の道具
- 描きこまれたグラフィック
【まずまずなところ】
- 背景に溶け込んでしまって認識しにくい場面のある敵弾
ハッキリ言って、パッケージですげえ損してるような感じがする、実は非常に硬派で良質なシューティングゲームでございます。
2025年の今、メガドライブのゲームをプレイするのは難しいかもしれませんが、もし見つけたら是非プレイしてみていただきたいぜー!
(レトロゲームブームなのでさらに入手困難なのかな?)
というわけで、名作認定でございます!
私のお顔は最後まで見せないわ!










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