「ブランテ卿の生涯と苦難」で遊びましょう!
エルポルネさんが緊急案件をボクに振ってきましたよ。
…なになに?秘密結社の動きが活発?
ああ、ソフィアちゃんね。
ボク、前世ではその組織の幹部だったから内部事情まで全部分かるよ。
まかされて?
(カイ・シデンっぽく)
さて、秘密結社に潜入してぶっ潰してやっか。
…なんか小綺麗な人ばっかりで、ボクの知ってる秘密結社とはずいぶん雰囲気違うな?
よく見ると、参加してるのは若い貴族ばっかりだ!
どうやらソフィアちゃんの組織じゃないぞ?
そしてその中心にいるのは…
オクタビアちゃん!?
神様の前では身分なんて関係ないわ!的な主張を繰り広げていらっしゃいますが、あなた様はアルクニア人であり、最高権力を持つ種族!
そういう人に限って、そういう事を言っちゃうんだよ!
正気に戻れ!
オクタビアちゃんを説得し、秘密結社を解散させました。
オクタビアちゃんは、愛するボクからの進言に応じて素直に解散してくれたものの、少しだけ心の距離ができちゃったみたい…。
今まで毎日逢引きしてたのに、2日に一度くらいになっちゃったよ…。
(意外とダメージ小さい)
突然ですが、アルクニア人であり軍隊の司令官でもあるオットンさんの言動がひどい!
剣の達人でもある彼は、気に入らない部下がいると、すぐに決闘を申し込み、気軽に殺してしまうんだ!自分の部下なのに!
ボクの親友であるトマス君をパーティ会場で殴ってたのも彼だし、貴族かつ軍隊の隊長となったトマス君を目の敵にして、何かというと嫌がらせしてきやがるんだ!
こんな奴は裁判にかけて有罪にしてやらんとトマス君の命が危ないし、世の中的にもアカン!
…と正義に燃えるボクですが、オットンさんを有罪にするには正義のパラメータが8以上必要らしい!
そして現在の値は4!
あと4も上げるのは相当キツイけど頑張るぜー!!
頑張っている!
正義一直線のエルポルネさんですら、今度の裁判では貴族を勝たせないとヤバいことになるぞ、と不正を持ちかけてくるような案件でも臆せず、正義にのっとって平民を勝たせたボクだ!
頑張った結果、ボクの正義パラメータは最高値の10になったよ!
でも、「正義を貫く=身分が高い人も平等に裁く」なので、ボクのキャリアは最低の4!
かろうじて裁判官、みたいな感じになっちゃってるぜー!
エルポルネさんのボスから一目置かれるようなボクだったので、サラリーマンっぽく上司の靴を舐めまくってヘコヘコしていたら、長官の地位まで上り詰めたりできたのかなあ…。
オットンさんを地獄に突き落とすため、引き続き頑張るぞ!
エルポルネさん以上に正義一直線に突き進んでいたため、ブランテ家の事がないがしろになっていた!いつの間にか、家族の団結力がかなり弱まっている!
団結力が低すぎて、病床に伏していたお母さんが逝去!
ただでさえ低かったブランテ家の団結力が、さらに下降!
そしてお兄ちゃんが、お兄ちゃんなりにブランテ家&お姉ちゃんのため、と用意した縁談だったけど、ロックに生きるお姉ちゃんは普通に反抗して普通に逃亡!
そのまま行方不明だ!
ついにブランテ家は、団結力を完全に失い、お互いに憎み合うほどになりました。
それだけでなく、貴族間の評判も地に落ち…
ブランテ家は消滅しました。
え、オクタビアちゃんが疾走!?
オクタビアちゃんはなにげに走るの早そう…え、そうじゃなくて失踪!?
オクタビアちゃんは怪しい儀式に参加しており、集団の中央で手首から血を流して倒れている!
この世に君臨し、人間に生を与える双竜神とは違う、ラ=タリという神様を降臨し、オクタビアちゃんの体に憑依させる儀式が行われていたのだそうです。
ラ神が憑依した彼女は空中を歩き、皮膚は金色に輝き、目は大きく、細長くなっていました…。
階級社会にうんざりしていたオクタビアちゃんは、貴族階級のボクと逢引したり、ボクからの要求に応えて有力な貴族を糾弾したりすることで、お父さんから強く叱られたりしてたんだと思うんです。
ボクが身分が違う彼女との対等の関係を望んだことで、やはりこの世の中は間違えている!ボクのような考えが正しい!自分に正直であるべき!と、自分が正しいと思った方向へ、一気に、全力で、突き進んでしまったのかも…。
家族は散り散りになり、恋人は消滅した…。
なんてこった…。
失うものは何もない!
ボクに残った全てをオットンにぶつけてくれようではないか!
さあ裁判だ!
オットンの部下である軍団兵の中には、戦友を気軽に殺害してきたオットンを指示する者はいない。彼の言動は軍隊内部から聴取できており、証拠は十分だ!
追い詰められ、我々を買収しようとしてきたオットンに、エルポルネさんはもちろん、長いものには巻かれろ的なスタンスだったエルポルネさんのボスも、冷徹な判決を言い放つ!
身分剥奪の上、国外追放!
どうだボケナス!
思い知ったか!
人望の無い彼についていく者はいないでしょう。
国外に向けての移動中、彼はどこかで襲撃されちゃったりするんでしょうね…。
彼は剣の達人ですが、権力の象徴である剣はボクが叩き折ってやったから丸腰で国外に移動するかもしれないし、彼に恨みを抱いている人は一人や二人ではないので、剣を持っていたとしてもやられちまうでしょう。
万が一、国外に出られたとしても、アルクニア人の権力を最大限に活用してきた彼はとても一人では生きていけないだろうから、遅かれ早かれ野垂れ死ぬのでしょう。
自業自得ですね。
それはともかく大勝利だ!
家族を犠牲にしてまで頑張ってきた甲斐があったよ…。
甲斐はあったのですが、「最高の権力を持つアルクニア人が、法律のもとに平等に裁かれた」という前代未聞の判決は、世の中を大きく変えるきっかけになってしまうのでした…。













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